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カモとはもうすぐお別れ

例年、秋になってしばらくしたらいつの間にか来ていて、春になったのにまだいるんだなあと思っているうちにいつの間にか飛び立っている、渡り鳥のカモ。

カルガモは年中居ついているが、写真のヒドリガモなどは渡り鳥なので晩秋に渡って来て春になると飛び去るのである。
インターネットで調べると、ユーラシア大陸の北部の寒帯地域やアイスランドで繁殖するのだという。
その「ユーラシア大陸の北部の寒帯地域」というのがどのへんかというと、もう殆ど北極圏だ。北極圏を薄く取り囲む範囲にあたるようだ。つまりほとんどロシアで、大部分が広義のシベリアの北岸地帯ということになる。
まあとりあえずウクライナとの紛争地帯とは関係ないようなので、砲弾や戦火にさらされず行き来でき繁殖もできそうなので、その意味ではちょっと安心した。

さてその当地逗留中のヒドリガモだが、条例等でエサをやってはいけないことになっている手前、あまり表立って大量にエサを撒く人はいないようだが、ちょっとくらいのパンくずを手早く撒いてさっと立ち去る人はいないでもない。
だが当然、それくらいのエサでは足りるはずもなく、カモたちは池の水を漁り飛んで川に行ってみたりするばかりでなく、上陸して草の芽や根をついばんで長旅のための準備をしているのだ。

野生動物にあまり構いつけるのは良くないのはわかっているが、もうちょっとこう、何か精の付くようなお餞別でも上げたい気持ちになりつつも彼らの無事の帰還とまたの渡来を祈る。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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