LIFESTYLE/雨後の梅

FORTUNE

今度は、屋外の、とある大きな公園にある「梅林」を見に行った。
天気予報では「晴天」のはずで降水確率も10%以下の予想だった。なのに、午前は風が強く雲が流れては曇って降って日が差して…の繰り返しという天候だった。

降った雨はそのまま濡れてよいと思うよりはだいぶ強く、四阿やトイレで雨宿りをせざるを得なかった。しかし二三十分で降りやむのだった。
その雨の合間に、梅の花の写真を撮った。
雨が止んで雲が晴れ、降り注ぐ陽光を受けた梅の花には小さな水滴がついていて、それはそれは美しく、自然のいとなみを表して優しく強い花の風情を示していた。

古来、花と言えば梅が代表だったという。1500年ほど前に中国から漢方薬の原料になる木として渡来したのだと言われている。
奈良時代に編纂された「万葉集」には梅を詠んだ歌がたくさんあるのだそうで、当時から身近で大人気の花だったことがうかがえる。

その後、平安時代になると国風文化を重んずる気風から、もともと日本に自生する野生種の桜(十種ほどあったようだ)を重視するようになっていき、八重桜を接ぎ木で増やしていたかもしれない、という。
鎌倉時代には桜が栽培されそれが京都にも持ち込まれたらしい。そして江戸時代も末期になると今と変わらぬ300を越える品種の桜が作り出され大事に植えられていたのだそうだ。

などと書いていると、いっそう春が待ち遠しい気分になる。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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